完璧な私が完璧じゃなくなるとき



体育は無事1位を取ってから数週間。

校門を跨げば感じる視線。

厳密にはいつも視線を感じるけど、今日の視線はいつもと違う。

周りを見渡せば、女の子と目が合ったけど、すぐに逸らされる。

私、なにかした…?

そう思うほどに感じる、嫌な視線。

そろそろ期末も近いし、ひよりちゃんを誘って、勉強会をしようと思ってたのに。

初めて友達が家に来る事に、ウキウキしてた。

そんな気分が全て消されていく。

「なんだ?」

「わかんない。」

この視線には優人も気付いてたみたい。

「とりあえず、教室まで急ぐか。」

私は頷くだけ、頷いて、優人の後を追う。

この視線、今だけならいいんだけど。

そう思ってた私は、まだ甘かったみたい。

教室に入っても変わらない視線。

あぁ、嫌だな。

心当たりはなくて、周りの目ばかり気にする私。

本当に嫌い。

でも、隣には変わらず優人がいる。

いつもそう。

そうやって、何も言わないけど、心の支えをしてくれてる。

本人にその気がなくても、私はずっと支えられて、甘えてきてる。