「美琴、早く食うぞ。」
「あ、ごめん。ぼーっとしてした。」
「珍しいな。考え事か?」
「うんん。大丈夫。」
考え事って言えるほどのこと考えてないし。
「珍しいのはよく喋る佐原くんじゃない?」
「うるせぇ。」
あっ。
そんなこと言えるくらいに仲良くなったのかな。
なんて思って気付いた。
むしろ、私以外には口悪かった。
まだ、私だけの特別があるのを見つけたみたいで嬉しい。
なんでこんなこと言えないけど。
そんな、面倒臭い女にはなりたくないから。
なんて話してたら、おにぎりは食べ切ってた。
次はおじいちゃん先生の古典。
話すペースがゆっくりで、穏やかに話すから、どうしても眠くなっちゃう。
体育、お昼休み、古典、なんて寝てくださいって言ってるようなものだよね。
寝ないように気を付けなきゃ。
「私、次の時間寝る気がしかしない。」
「大丈夫、そうなったら今度ちゃんと教えるから。」
「俺も頼むわ。」
「任せて。」
なんて、私だって自信ないのに。
ちょっとでも見栄を張りたいし、カッコつけたい。
でも、私には優人しかいないんだよって、わかって欲しい。
さすがにわがままかな。
