完璧な私が完璧じゃなくなるとき



「優人は友達欲しいとか思わないの?」

「んー、あんまり思わないかな。」

あ、本当にいらなさそう。

私とずっと一緒にいるけど、それでいいのかな。

優人には優人の世界があるわけだし。

とやかく言う事でもないけど…。

「あ、そうだ。ひよりちゃんがね…。」

「ん?どうした?」

「運動とかしてないのに、そのスタイルは女の敵って言ってたよ。」

「仕方ないだろ。それは。」

「そうだけど、ひよりちゃんの言ってることはわかるんだよねぇ。」

「ふーん。」

「え、なに?」

「…いや、なんでもない。」

そう言った後に呟いた言葉は私には届かなかった。

聞き返したかったけど、きっと聞き返しても教えてくれないと思う。

無理に聞き出すほどの事じゃないだろうし。

「あ、今日の夜ご飯はなに?」

「肉じゃが。」

「優人の作る肉じゃが大好き。」

「何でもそれ言うじゃん。」

「全部美味しいから仕方ない。」

そう言って笑えば、諦めたように笑い返してくれる。

そんなわがままは言ってないと思うんだけどなぁ。