「優人、朝だよ。早く起きて。」
私の支度はそうそうに終わって、優人を起こしに来ている。
朝が弱いって言うよりは、朝起きる気がないだけ。
「ん。おはよう、美琴。」
「おはよう。私は外で待ってるから。」
5分くらい待てば優人が出てくる。
私に合わせて朝ごはんは食べない。
そんな優しさに嬉しくなるけど、本人には言わない。
言ったら、この気持ちがバレそうで、その勇気は私にはないし。
優人は人に興味ありません。って顔してるけど、意外と人の気持ちの変化に気付きやすい。
今までも何度も助けて貰ってる。
でも、助けられてばかりじゃダメだよね。
私が優人にしてあげられることってなんだろう。
「美琴?どうかした?」
「え?あぁ、ごめん。なんでもないよ。」
優人は深く聞いてこない。
私が深入りされるのを嫌うから。
こうやってまた、私は助けられてる。
いつか、ちゃんと感謝を伝えたいな。
