完璧な私が完璧じゃなくなるとき



ひよりちゃんも食べ終わって、軽く案内をする。

「おー、佐野。早速成本の案内してくれてんのか。ありがとなー。」

なんて言いながら通り過ぎていく担任。

あんまり感謝は伝わってこないけど、感謝されたくてやってる訳じゃないし、なんの問題もない。

「あの先生結構適当な人?」

「親しみやすいんだよ。」

「先生なんて、それくらいがいいもんね。」

なんて話しつつ、案内は続ける。

移動教室で使う場所や、体育館、職員室、近いトイレなんかも。

「ざっとこんな感じかな。」

「ありがとう!めちゃくちゃ助かったよ。」

時計を見れば、そろそろ戻らないと間に合わなさそうな時間。

「ねぇ。本当に2人は付き合ってないの?」

「本当だよ。」

「お似合いだと思うんだけどなぁ。」

「そう言ってくれて嬉しい。」

言ってから気付いた。

これじゃあ、私が好きなのバレちゃうじゃん。

ひよりちゃんの目も、すごいキラキラしてる。

あ、これはもう誤魔化せないかも。

「え、好きなの?」

やっぱり楽しそうな、ひよりちゃん。

なんて答えるのが正解かなぁ。