完璧な私が完璧じゃなくなるとき



「転校生が来てるぞー。座れー。」

先生のやる気の無い一言とは真逆に、ザワつくクラス。

今までそんな話聞いてないけど、知らなかったのは私だけかな…?

でもみんなそんな話してなかったし。

出てきたのは、可愛い女の子。

背が小さくて、大きい目。

「成本ひよりです。親の転勤の都合で始業式に間に合わなくて、今日からになりました!仲良くしてください!」

そう言って下げた頭は、腰から綺麗に90度になってた。

丁寧な人。

最初の印象はそうだった。

「じゃ、席は佐野の後ろか。みんな仲良くなー。」

私の後ろへ進む成本さんと、バッチリと目が合った。

驚いた顔してたけど、私なにかしちゃった?

最近の私、不安になりすぎかも。

大丈夫。だって彼女とは初対面だし、まだ話した訳でもない。

前後の席か…。

仲良くなれるかな?

いや、話しかける前から弱気になっちゃダメだよね。

まずは成本さんがどんな人なのか、ちゃんと見極めなきゃ。

じゃないと、成本さんに対しても失礼だよね。