完璧な私が完璧じゃなくなるとき



隣に座っても優人は何も言わない。

私も何も言わない。

ただ静かにテレビの音が流れてるだけ。

私たちは近すぎず遠すぎずの距離。

「勉強やめたの?」

「今日はやる気になれなかったの。」

今更だけど、それは言わない。

言わなくても通じ合えてると思ってるから。

わかってくれてるし、わかってあげられてる。

ただ、胸に秘めてるこの思いだけは伝わらないで欲しい。

優人の気持ちを無理にこっちへ向けたい訳じゃない。

本当に好きな人が出来た時、その人と幸せになって欲しいから。

だから私は幼なじみのままでいいの。

さすがそれは強がりすぎかな。

でもこれは、私の精一杯。

なんて事考えてたら、夢の中。

気付いたら朝、ベッドで目が覚めた。

普段から朝早起きの習慣があって良かった。

軽く走って、身支度を整えて、優人の家へ。

そう言えば、誰が運んでくれたんだろう?

お母さんか、優人しかいないけど、きっとお母さんかな。