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「来ると思ってた、それより顔色悪いわよ、?」
美玲はカフェの席に座っていた。
蓮は座るなり言った。
「そんなことどうでもいい、莉央に何を言った」
「前にも言ったでしょ。本当のこと」
「全部話せ」
「……」
「俺とお前が別れた理由も」
「蓮」
「全部だ」
蓮の目は真剣だった。
「もう俺が悪者になって終わらせるのはやめる」
美玲は少し黙った。
そして、ため息をついた。
「……分かった」
「私たちが付き合ってた頃。」
美玲が話し始める。
「あなたのお父さんの会社が大変だった時期があったよね」
蓮の表情が変わる。
「……知ってたのか」
「あの頃、近所の人からたまたま聞いちゃったの。」
「なんで言わなかった」
「蓮が言わなかったから」
美玲は苦笑した。
「私、別れる前に何度も聞いたじゃない?何かあったんじゃないかって」
「……」
「でも蓮は、ずっと『何もない』って言った」
「……うん」
「最後には、突然『好きじゃなくなった』って」
蓮は俯いた。
「……ごめん」
「今さら謝られても困る」
美玲は笑った。
「でも、私はずっと納得できなかった」
「……」
「だから莉央ちゃんに話した」
蓮が顔を上げる。
「何を?」
「私たちが別れた理由と私のことを蓮が捨てたってこと。」
蓮は目を閉じた。
「……余計なことしたな」
「そうだね」
「俺は莉央に話すつもりだった」
「じゃあ、早く行けば?」
蓮は立ち上がった。
「……そうする」
美玲が呼び止める。
「蓮」
「何?」
「私、まだあなたのこと好きよ、諦めてないから」
蓮は少しだけ黙った。
でも。
「……ごめん」
それだけ言った。
「俺はもう、莉央しか好きじゃない」
そして振り返らずに店を出た。
