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美玲さんと会った翌日。
昨日、美玲さんと会ってから、
ずっと考えていた。
スマホが震えた。
画面を見ると、
美玲さんからメッセージが届いていた。
『昨日はありがとう』
莉央は、
しばらく画面を見つめた。
もう、美玲さんには自分の気持ちを伝えた。
蓮のために、身を引くと決めた。
ピコンッ
また美玲さんから新しいメッセージが届いた。
『最後に、これだけ送っておくね』
メッセージを開くと
一枚の写真が添付されていた。
「……」
写真には、
少し幼い蓮が写っていた。
隣には、美玲…さん。
美玲さんの隣で、
無邪気に笑っている。
私が知らない、
昔の蓮。
胸の奥が、ズキッと痛んだ。
もう…
…終わったことなのに。
そう思っても、
目を逸らせなかった。
すると、またメッセージが届いた。
『この頃の蓮、本当に優しかった』
『私のことも、すごく大切にしてくれてた』
写真を見つめる。
少し間が空いてから美玲さんのメッセージが続いた。
『私、ずっと考えてた』
『どうしてあんなに好きだったのに、突然離れていったんだろうって』
『蓮って、周りに気を遣う人だから』
『自分が我慢すればいいって思うの』
『でも、そういう人ってね』
『限界になると、自分から人を切るんだよ』
「……」
『大切にしてくれてると思ってても』
『ある日突然、いなくなる』
『私のときもそうだった』
胸が、
ずきっと痛んだ。
『だから、あなたも気をつけたほうがいいと思う』
『今は蓮があなたを大切にしてくれてても』
『いつか、何かを理由にして離れていくかもしれない』
『蓮はそういう人だから』
画面を見つめたまま動けなかった。
――蓮なら。
そう思ってしまった。
私が知らないところで、
一人で何かを決めて。
私には何も言わずに、
離れていってしまう。
そんなことが、
本当にありそうな気がした。
昨日、
身を引くと決めたばかりだった。
蓮の幸せのためなら、
私は離れたほうがいい。
そう思っていた。
でも今は。
それだけじゃなかった。
もし私がこのまま蓮の隣にいたら、
いつか蓮に捨てられるかもしれない。
だったら。
蓮に捨てられる前に、
私から離れたほうがいい。
そのほうが、
きっと傷つかない。
そう思ってしまった。
もう一度写真を見た。
昔の蓮は、
美玲さんの隣で笑っていた。
――この人も、
蓮に大切にされていたんだ。
それなのに。
今は、
もう隣にいない。
「……私も、そうなるのかな」
小さく呟いた。
胸が苦しくなった。
莉央は
スマホを伏せた。
もう、
蓮から離れよう。
これ以上、
好きになってしまう前に。
───
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美玲さんと会った翌日。
昨日、美玲さんと会ってから、
ずっと考えていた。
スマホが震えた。
画面を見ると、
美玲さんからメッセージが届いていた。
『昨日はありがとう』
莉央は、
しばらく画面を見つめた。
もう、美玲さんには自分の気持ちを伝えた。
蓮のために、身を引くと決めた。
ピコンッ
また美玲さんから新しいメッセージが届いた。
『最後に、これだけ送っておくね』
メッセージを開くと
一枚の写真が添付されていた。
「……」
写真には、
少し幼い蓮が写っていた。
隣には、美玲…さん。
美玲さんの隣で、
無邪気に笑っている。
私が知らない、
昔の蓮。
胸の奥が、ズキッと痛んだ。
もう…
…終わったことなのに。
そう思っても、
目を逸らせなかった。
すると、またメッセージが届いた。
『この頃の蓮、本当に優しかった』
『私のことも、すごく大切にしてくれてた』
写真を見つめる。
少し間が空いてから美玲さんのメッセージが続いた。
『私、ずっと考えてた』
『どうしてあんなに好きだったのに、突然離れていったんだろうって』
『蓮って、周りに気を遣う人だから』
『自分が我慢すればいいって思うの』
『でも、そういう人ってね』
『限界になると、自分から人を切るんだよ』
「……」
『大切にしてくれてると思ってても』
『ある日突然、いなくなる』
『私のときもそうだった』
胸が、
ずきっと痛んだ。
『だから、あなたも気をつけたほうがいいと思う』
『今は蓮があなたを大切にしてくれてても』
『いつか、何かを理由にして離れていくかもしれない』
『蓮はそういう人だから』
画面を見つめたまま動けなかった。
――蓮なら。
そう思ってしまった。
私が知らないところで、
一人で何かを決めて。
私には何も言わずに、
離れていってしまう。
そんなことが、
本当にありそうな気がした。
昨日、
身を引くと決めたばかりだった。
蓮の幸せのためなら、
私は離れたほうがいい。
そう思っていた。
でも今は。
それだけじゃなかった。
もし私がこのまま蓮の隣にいたら、
いつか蓮に捨てられるかもしれない。
だったら。
蓮に捨てられる前に、
私から離れたほうがいい。
そのほうが、
きっと傷つかない。
そう思ってしまった。
もう一度写真を見た。
昔の蓮は、
美玲さんの隣で笑っていた。
――この人も、
蓮に大切にされていたんだ。
それなのに。
今は、
もう隣にいない。
「……私も、そうなるのかな」
小さく呟いた。
胸が苦しくなった。
莉央は
スマホを伏せた。
もう、
蓮から離れよう。
これ以上、
好きになってしまう前に。
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