『もう、好きじゃないことにした』

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美玲との交際は順調で、
俺が高校二年、美玲が高校三年の時だった。

美玲は大学にも合格して、
これから新しい生活が始まろうとしていた。



一つ上の美玲は、
いつも余裕があるように見えた。



美玲と一緒にいると、
俺はいつも格好悪くて、どこか肩身が狭かった。



せめて、お金を貯めて、
美玲の隣にいても恥ずかしくない、余裕のある男にならないと。


そう思っていた。

しかも俺は本格的に
大学受験が始まろうとしていた。


勉強もしなきゃいけない。
アルバイトもしなきゃいけない。







それに――







──親父が倒れて、家の会社も大変なことになった。





やることが、一気に増えた。



自分のことで精一杯になって、
美玲との時間を作る余裕なんて、なくなっていた。




それでも、美玲は何も言わずにそばにいてくれた。




だからこそ、
これ以上、巻き込みたくなかった。



俺のせいで、
美玲のこれからまで壊したくなかった。












……もう、疲れた。


何もかもが、いっぱいいっぱいだった。

美玲のことまで考える余裕がなくなっていた。




だから俺は、
美玲と別れることを決めた。