『もう、好きじゃないことにした』


***


その日の夜。


蓮のスマホに、美玲からメッセージが届いた。


『久しぶりに会えて嬉しかった』
『今度、二人で話したい』
『昔のこと、ちゃんと話しておきたい』

蓮は少し眉を寄せた。


『別にいいけど、何の話?』

すぐに返事が来る。

『会ってから話す』

蓮はそれ以上深く考えなかった。



けれど。




その数日後。


美玲からまた連絡が来た。

『蓮、まだ私のこと嫌い?』
『私はまだ、蓮のこと忘れられてない』

蓮の指が止まる。

「……は?」

思わず声が漏れた。


すぐに返信する。

『俺、彼女いるから』
『知ってる』
『じゃあ、そういうこと言うなよ』


しばらく既読がつかなかった。

 

そして。



『でも、私たちって本当に終わったのかな』


蓮はスマホを見つめた。


嫌な予感がした。


『終わってる』

そう送って、




スマホを伏せた。