『もう、好きじゃないことにした』

翌日。


莉央に連絡をし、莉央の家の近くの公園で集合した。

ベンチに座っている莉央の前に立つ。

「莉央」
「……蓮?」
「話したい」
「何?」

「俺、莉央のこと好き」

莉央が固まる。

「……」

「ずっと好きだった」
「……嘘」
「嘘じゃない」

「じゃあ、なんで今まで言ってくれなかったの?」
「……怖かった」

「何が?」


「莉央に本気だって知られるのが」

「……」

「俺が莉央のこと
好きすぎるって、バレるのが怖かった」

莉央の目に涙が浮かぶ。

でも。

「……今さらだよ」
「え?」


「今さらそんなこと言われても、信じられない」
「……」


「蓮は、ずっと女の子と遊んでたじゃん」

「違う」
「何が違うの?」
「全部、莉央のことを意識しないためだった」

「……」
「他の女の子といるときも、
頭の中には莉央がいた」

「そんなの……」

莉央は首を振った。

「分からないよ」

「……」

「私はずっと、蓮のこと見てた」

涙が落ちる。

「でも、蓮は私を見てなかった」
「見てた」

「……嘘」
「ずっと見てた」

「じゃあ、なんで私を選ばなかったの?」



蓮は答えられなかった。

 

「……ほら」

 
莉央が笑う。



「答えられないじゃん」






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