此処が何処なのか、どのくらいの時が流れ、何日経ったのかも分からないまま、時折カイくんが、お父さんの事、国の事を話してくれていたのを、ボンヤリと聞いていた。

それでも私の中には健がいて…

気持ちが落ち着いてくるにつれ、ドンドン健への想いは膨らんで…


ある日、カイくんが部屋に来て

「明日、お父さんに会いに行けることになったよ。」


その言葉に、私が本当に会いたいのは?

自問してみるも、答えは決まっていた。


そう…

何をどう考えても、

私は健が…好き…
声が聞きたい…

会いたい…。