でも、何度かその女の人と車で一緒の所を見掛けたと、カイくんから聞いた。

そして『その女の人って先生と昔付き合っていたらしい』とも…


勿論カイくんは私と健が付き合っていることを知らないから言ったんだと思う。


喉の奥が詰まったみたいに息苦しい…

上手く呼吸ができない。

信じたい気持ちと疑念との間で揺れ動いたまま、怖くて事実を聞くことが出来なかった。


不安を抱えたまま時間だけが過ぎていった…。