裏庭の真っさらになった向日葵の花壇に、色付いた樹々の葉が、風に吹かれてチラホラ舞い降りて、彩りを添えていた。


あれからも、カイくんのちょっかいはあるけど、少し深く、太くなった二人の絆が、穏やかな時間を与えてくれていた。


帰りに保健室に寄ってみると、ドアに外出中の札がぶら下がって、鍵も掛かっていた…


いないのかぁ…

寂しくトボトボ帰り始めると、健の車が学校から出て行くのが見えた。

その助手席には女の人…

思わず携帯を取り出し
健に電話をかけた。

でも留守電で、部屋に帰ってからもう一度かけてみるけど、やっぱり留守電だった。


どうしたのかな?

顔見えなかったけど、
あの女の人、どういう関係なんだろう…

どうしても気になって、夜もう一度かけてみるけど留守電…

でも間もなくして、健から電話がかかってきた。