健とのことがバレたら大変…

私は慌てて

「もう大丈夫だから。」

カイくんに向かって言うと、健に頭を軽く下げ

「有り難うございました。失礼します。」

そう言って保健室を出た。その後をカイくんが付いて出て、『大丈夫?』と心配そうに顔を近づけて肩を抱こうとした時、
いつの間にか居た事情を知るやっちゃんが、
『平気よね?』と私にウィンクして、私とカイくんの間に割って入ってくれた。


良かった。
やっちゃんに感謝…

カイくんのスキンシップにはちょっと困っていたけど、彼の事はこれっぽっちも疑っていなかった。