初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~

気付けば寮のやっちゃんの部屋の前にいた。


物音に気が付き、ドアを開けたやっちゃんは、
ずぶ濡れで服は乱れ、
泣きながら震えて立っている私に驚いて直ぐに部屋へ招き入れてくれた。


やっちゃんにしがみつき泣く私をただ優しくタオルで拭いてくれていた。


やっちゃんの服を着て、温かい紅茶を啜る私に

「落ち着いた?」

微笑みながらやっちゃんが聞いてきた。

私はコクリと頷き、
健の家であったことを話した。