約束の土曜日

空は雲一つ無い快晴、
太陽が強い光を放ち、
気温は朝から高くなり、日中はじっとしていても汗ばむ陽気。

道には陽炎がユラユラと揺れていて、外の暑さを物語っていた。


淡いピンクの胸元に切り替えしのあるノースリーブワンピース、白いフード付きカーディガン
キラキラのミュール、
上から下までバッチリ決めて、
帽子も忘れずに…と

嬉しくて、浮かれて顔を綻ばせながら外に出た。

眩しさに目を細めて、
いつも健が車を止める場所を見ると、見慣れた白い車が既にあり、思わず笑みが洩れ、小走りで車に向かった。


助手席に乗り込むと、
フゥと息を吐き

「暑いね、
でも車の中涼しい。」

被っていた帽子を取り、パタパタと自分の顔に向けて扇ぎながら言った。