先生は、手をポケットに入れて

「俺は矢萩のことが好きだ。

本当は俺が学校辞めて、矢萩が卒業するまで言うつもりじゃなかった。

保健医とは言え、一応教員だし、お前は生徒だし…
だから今は気持ちを知っておいて欲しい。

俺達が先生と生徒でなくなったら付き合ってくれるかな?」

え!?
先生が私を好き?

なのに先生と生徒でなくなったらって、そんなの

「嫌…」

気付いたら、口に出していた。


その言葉に、半開きの口をしたまま呆然としている先生を見て、慌てて言葉を続けた。