そしたら急に手が肌に触れたので、思わずビクリとしたら、先生が

「悪い、痛かった?」

申し訳なさそうな顔をしていた。

「いえ…」

男の人とこんなに近付いたことも、ましてや触れられたことも無いからです。先生だけど…


手当てが終わると恥ずかしくて、急いで眼鏡をし、髪を二つに縛った。

「…ありがとう…ございます。」

なんとかお礼は言えた。

良かった…


帰る途中、サッカー部に寄り、男子生徒はボールを当てた事を謝ってくれた。私もボ~ッとしていたから気にしないでと、顔見れなかったけど、
頑張って言った。