離れた田島先生の視線が、私の視線とぶつかり、
フフッと不適な笑みを浮かべ何か言っていた。


ショックで頭が真っ白になり、ただ立ち尽くすことしか出来なかった。

でも直ぐに振り向いた穩雅先生の驚いた顔を見た時、胸に言い知れぬ痛みが走ると同時に、目頭がカァーと熱くなり、
いてもたってもいられず
その場から逃げ出していた。


田島先生は、卵形の輪郭、パッチリ二重、濡れたような唇にグラマーな体型で、男子生徒からは大人気。

私何かが敵うはずない…


頬を伝う涙を止められず走っていると、やっちゃんに呼び止められた。


顔を見た瞬間、ドッと感情が溢れ出し、声をあげて泣いてしまった。