そしたら、夕飯の準備を手伝ってくれている健が不意に

「凛のバッグ、デカくない?何入ってんの?」

リビングの隅に置かれた私の荷物に視線を向けて聞いてきた。

「えっ?」と、そのバッグに目をやって

「あぁ…、えっとね、お泊りするからパジャマとか、着替えとか…
い、色々…」

言っているうちに段々健の聞いた意図に気付き、
更に、
あれ?ひょっとしてさっき私凄いことさらりと言っちゃった?

そう思ったら、物凄く恥ずかしくなって、顔に熱が集中してきた。