僅かに意識があるのか、身体が揺れている気がする。

…車?

家に向かってるのかな…
それとも夢…?


開けたいのに瞼が重い…

動かしたいのに手足が鉛のよう…

私、どうしたんだろう…


飛び飛びの記憶の中、
何処かに到着した様な気配、ドアが開いた?と、同時に冷たい空気を頬に感じ、耳元で

「凛ちゃん、着いたよ。
頑張って歩いてね。」

優しい口調、だけど何処か恐怖を感じる声に、
何とか瞼を開けるが、
視界は歪み、朦朧として思考が回らない…

声の主が、カイくんだというのは分かったが

此処はドコ…?