朝を迎え、夕べ久し振りにゆっくり寝られたからか、スッキリと気持ち良い目覚めだった。


カーテンを開け、雲一つ無い冷たく透き通る様な空を見つめ大きく伸びをしていると、ドアをノックする音が聞こえ、「どうぞ」返事をすると朝食を持ったカイくんが笑顔を湛え入って来た。


「おはよう、夕べは良く眠れた?」

テーブルに朝食を置きながら言った。

「おはよう、お蔭様で良く眠れたよ。
カイくんの入れてくれた
あのココアのお陰かな?」

微笑んで答えると、カイくんもニッコリと微笑み返してくれた。


朝食を摂り、カイくんの入れたコーヒーを飲んでいると、私の記憶は、
そこからパタリと途絶えた…。