霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。

店内の様子は、昔ながらの良い雰囲気を保っており外からの風なのか古いエアコンのおかげなのか分からないが店内は涼しかった。

なんだか本来来たことがないのに来たことがあるデジャヴを、感じる。

「おや、お客さんかい?」

店の奥から微笑んで出てきたご年配のおばあちゃんが出てきた。

見たところ、顔のシワが多く人生の深みをいかにも刻んだ顔をしていて独特の風貌をしていたが優しそうな瞳で私達を見てきたが、
目を合わせた瞬間目を丸くしてこちらを見ていた。

「括史ちゃん!よう来たね」

「こんにちは、閑さん」

どうやら括史くんは、このお店の顔馴染みであり店主の閑さんとも平気で話しており私はコミュ障なので少し括史くんの後ろに気づかないうちに隠れてしまっていた。

その私の様子を見て気づいた閑さんは、驚いて目を見開ていたがすぐにさっきの優しい顔に戻って私が初対面の相手と話すのが得意ではないと分かったのかこちらに優しい声で私に聞いてきた。

「どうもこんにちは、閑と言います。もしかして括史ちゃんの彼女さんかな?」


「い、いや、違いますよ。括史くんと私はただのクラスメイトです」

「ありゃそうなの?お似合いなのにねー」

慌てて否定したが、閑さんの追撃がサラッと来て私の心臓はドキドキを激しい鼓動を出していた。