17歳。〜ずっと春な一年〜

気がつくと私は病院で起き上がっていた。

あれれ?快速イケメンはどこいっちゃったの????絶対に彼氏にしたいのにい〜〜!!

ベチョベチョ、ベッチョオ

(血まみれの快速イケメンが向かってくるシーン)

「この俺を彼氏にしてぇってかぁ〜?」

WOW!!聞かれちゃってたよ!!どどどうしよう!!

「うるせえ口だな‼️」

ブチュ、チュチュチュ、ウボ、ウボボブルルルブボブボボ

(あまりの気迫にまりこが泣きじゃくってしまうシーン)

「こんなんで泣くとか、テメェ普通の女なんだな」

普通でも普通じゃなくても女ならすぐ泣くに決まってるよね。なに考えてるのコイツ!ぷんすかぽん!!

「俺の女になるンなら、泣くんじゃねえーーよ」

(涙がピタリと止まるシーン)

「やりゃー出来んじゃねーか。オラ!行くぞ!!」

行くってどこに行くつもりなの!?!?あんな大事故起こして、あたしもアンタも動けないだろうて。

「学校!行くぞって言ってんだよォー!」

いや、体は大丈夫なの??

「俺と俺の女なら平気なんだよォーー!!」

ガシッ、ウイーン、ドスンッ。

(イケメンがあたしを持ち上げて自分の背中に座らせるシーン)

「少しだったけど世話になったな!じゃあなドクター!!」
「まだ手術中だよ?!いろいろグロテスクなままだよ??!!」

ドッドッドッドッドッッ。

(手術室を抜けて学校まで駆け抜けるシーン)

ホホホホ
青春ってかーんじがして、あたしは少し楽しかった。頭蓋骨は開いたままで、手術中に麻酔が切れたせいでちょっとだけ頭がズキンズキンするけど、それでも今が幸せなんだよな。
きっとこの声を聞いたアンタは「黙ってろやエセポエマー」なーんて叫んだりするんだろうな、ホホホホホ

「おい女!もう学校着いちまうぞ!!」

全然ちがくて草なんよぉ。

「ったく、本気でうるせぇ口なんだよなァ!!」

チュポンッ、グィ、グイッ、ギュウィィ。

(教室の前でアツアツのチッスを貰うシーン)

!?ふあーふとひっふ、しひゃっは、わわわ、ひっふ、っへ、ほんなに、ふひが、ねひりひひれほうになふの!?

「お、俺のクチヅケ、どうだったよ?」

珍しく照れ気味でウケる。

「質問に答えろや!!」

甘くて酸っぱくて塩っぱくて、納豆のタレみたいな極上の味だったよ。にしし。

照れながら彼はこう言った。

「テメェの口も、ネバネバしてて納豆みたいだったぜ…//」

トゥンク。
なんという文豪的センスなの、こりゃ、さすがに、好きっ。