――放課後。
聖月学園の校門を出たところで、麗愛と凛空は並んで歩いていた。
「ねえ凛空、このあとどうする?」
「んー……駅前でも寄る?」
「いいね! 新しいコスメ見たい!」
「またコスメ?」
「だって新作出たんだよ?」
「はいはい」
二人で笑いながら歩いていると――
「麗愛ちゃん」
後ろから声がした。
「……!」
麗愛が振り返る。
そこには蓮翔と、隣にこうががいた。
「蓮翔!」
「よっ」
こうがが軽く手を上げる。
凛空は一瞬だけこうがを見る。
(……黒崎の隣にいる、あのチャラい人)
(学校でも有名なんだよね、この人)
(女の子といるところ、何回も見たことあるし……)
「なんや、二人とも今から帰るん?」
こうがが聞く。
「そうだよ。駅前寄ろうかなって」
麗愛が答える。
すると蓮翔が麗愛を見る。
「麗愛ちゃん」
「ん?」
「今日、このあと暇?」
「え?」
突然聞かれて、麗愛は目をぱちぱちさせる。
「うん……暇だけど」
「ちょっと付き合ってほしいねん」
「どこに?」
「内緒」
「えぇ〜?」
麗愛が笑う。
その横で、こうががニヤッとする。
「なんや蓮翔、デート?」
「うるさい」
「俺も行こかな」
「……なんでやねん」
「ええやん。俺も暇やし」
こうがが麗愛を見る。
「なあ、麗愛ちゃん。俺も行ってええ?」
「え、私はいいけど――」
「ダメ」
蓮翔が即答した。
「なんで!?」
こうがが笑う。
「今日は二人で行くから」
「うわ、露骨やなぁ」
「お前がおったら落ち着かへんやろ」
「ひど」
こうがは大げさに肩をすくめる。
凛空がその様子を見て、呆れたように息を吐いた。
「じゃあ私も行かない」
「え?」
麗愛が凛空を見る。
「二人で行ってきなよ」
「凛空……?」
「大丈夫。私はこうがとどっか行くから」
「は?」
こうがが凛空を見る。
「俺?」
「だって暇なんでしょ?」
「まあ、暇やけど……」
凛空は少し考えてから、肩をすくめた。
「じゃあ、適当に時間潰せば?」
「なんで俺が凛空と?」
「嫌なら一人でいれば?」
「……いや、別に嫌とは言ってないけど」
こうがが笑う。
「じゃあ決まりやな」
「え、ちょっと待って!」
麗愛が二人を見る。
「私たちが置いていかれる側じゃないの!?」
蓮翔が笑った。
「ほな、麗愛ちゃん行こか」
「え、ちょっと!」
蓮翔に促され、麗愛はそのまま歩き出す。
「またね、凛空!」
「うん。楽しんできなよ」
「こうがも!」
「おー」
二人が歩いていく。
残された凛空とこうが。
「…………」
「…………」
しばらく沈黙。
先に口を開いたのはこうがだった。
「……なあ」
「なに?」
「俺ら、完全に置いてかれたな」
「……そうみたい」
「なんでやねん」
「知らないけど」
凛空は淡々と答える。
こうがは思わず笑った。
「ほんま、凛空っておもろいな」
「……なにそれ」
「いや、普通もっと愛想よくせえへん?」
「必要?」
「俺相手なら、だいたいの女の子はもっと嬉しそうにするで?」
「そういうところ」
凛空がじっとこうがを見る。
「だからチャラいって言われるんじゃない?」
「……」
こうがは一瞬黙った。
そして、ふっと笑う。
「なるほどな」
(やっぱ俺のこと全然怖がらへんやん)
(むしろ警戒されてるし)
(……なんか、おもろい)
凛空はこうがを見ながら、心の中でため息をついた。
(ほんとチャラい)
(こういうタイプ、一番苦手)
(……まあ、今日はたまたま一緒にいるだけ)
(彼氏もいるし。変に意識する必要なんてない)
――――――――――
その頃。
麗愛と蓮翔は駅前の道を歩いていた。
「ねえ、どこ行くの?」
「もうちょいやから」
「秘密って言われると余計気になるんだけど」
「もうすぐ分かるって」
蓮翔は楽しそうに笑っている。
麗愛はその横顔を見ながら、少しだけ頬を緩めた。
(蓮翔と二人で出かけるの、なんか嬉しいな)
(昨日も会ったばっかりなのに……)
(もっと一緒にいたいって思うの、なんでだろう)
「麗愛ちゃん」
「ん?」
「着いたで」
「……え?」
麗愛が顔を上げる。
そこには、以前話していた小さなスイーツ店があった。
「ここ……!」
麗愛の目が輝く。
「前に気になるって言ってたやろ?」
「覚えてたの?」
「そら覚えてるって」
蓮翔は当たり前のように言う。
「麗愛ちゃん、めっちゃ行きたそうに話してたやん」
「……」
麗愛は少しだけ俯いた。
(覚えててくれたんだ……)
(こういうところ、本当に優しいな)
「ありがとう」
「ん?」
「嬉しい」
蓮翔は少し照れたように笑った。
「ほな、入ろか」
「うん!」
――店内。
ショーケースには、色とりどりのケーキやスイーツが並んでいる。
「わぁ……!」
麗愛の目が輝く。
「どれにしよう……」
「めっちゃ悩んでるやん」
「だって全部美味しそうなんだもん!」
「全部頼んだら?」
「そんなに食べられないよ!」
「麗愛ちゃん、甘いもん好きやろ?」
「好き!」
即答する麗愛。
蓮翔が笑った。
「知ってる」
「……もう」
麗愛も笑う。
結局、麗愛はいちごのショートケーキ。
蓮翔はチョコレートケーキを選んだ。
「いただきます!」
麗愛が一口食べる。
「……おいしい!」
幸せそうに笑う麗愛を見て、蓮翔は自然と目を細めた。
(ほんまに嬉しそうに食べるな)
(こういう顔、ずっと見てたいかもしれん)
「……蓮翔?」
「ん?」
「さっきから見てない?」
「見てへんよ」
「見てたでしょ」
「可愛いなって思ってただけ」
「……っ」
麗愛の頬が赤くなる。
「そういうこと、急に言わないでよ……」
「なんで?」
「恥ずかしいから」
蓮翔は小さく笑った。
(こういう反応されると、もっと言いたくなるな)
――しばらくして。
二人は店を出て、ゆっくり駅のほうへ歩いていた。
麗愛がふと口を開く。
「ねえ、蓮翔」
「ん?」
「蓮翔って、好きな人ができたらどうするの?」
「……好きな人?」
「うん」
蓮翔は少し考える。
「どうするんやろ」
「分からないの?」
「俺、こういうの経験ないから」
「えっ!?」
麗愛が驚いて蓮翔を見る。
「だって蓮翔、すごくモテそうなのに!」
「モテるんと、好きになるんは別やろ」
「……そっか」
麗愛は前を向く。
胸が、少しだけドキドキした。
(……なんだろう)
(今の言葉、なんかすごく気になる)
蓮翔も前を向いたまま、少しだけ笑った。
(好きになるんは別、か)
(俺がこんなふうになるん、麗愛ちゃんだけやけどな)
――駅へ向かう道。
二人の距離は、いつの間にか少し近くなっていた。
歩いていると、麗愛の手と蓮翔の手が触れる。
「……」
「……」
二人とも何も言わない。
少し離れる。
また歩く。
そして、また指先が触れた。
麗愛はちらっと蓮翔を見る。
蓮翔も麗愛を見ていた。
目が合う。
「……ふふ」
麗愛が小さく笑う。
「なに?」
「なんでもない」
「なんやそれ」
二人で笑った。
(……もっと近くにいたい)
麗愛はそんな気持ちに気づき始めていた。
まだ「好き」とは言えない。
でも――
蓮翔と過ごす時間が、確実に特別になっている。
「今日はありがとな」
駅前で蓮翔が言う。
「ううん。こっちこそありがとう!」
「楽しかった?」
「うん!」
麗愛は笑顔で頷く。
「また二人で行こな」
「……うん!」
麗愛の胸が、また少しだけ高鳴った。
(また……二人で)
その言葉が、なんだか嬉しかった。
――――――――――
一方。
凛空とこうがは、近くのカフェに入っていた。
「……なんでここ来たの?」
凛空が聞く。
「だって暇やし」
「私は帰ってもよかったんだけど」
「俺が暇やったから」
「……そう」
凛空はストローをくるくる回す。
こうがはそんな凛空を眺めながら、ふと聞いた。
「なあ、凛空」
「ん?」
「彼氏おるんやろ?」
「いるけど?」
「へぇ」
「……なに?」
「いや、別に」
こうがは笑って、コーヒーを一口飲む。
(彼氏いるんや)
(……なんやろ)
(ちょっとだけ、気になったな)
凛空はそんなこうがの視線に気づかない。
(ほんと変な人)
(でも……今日は麗愛が楽しそうだったし)
(まあ、いいか)
凛空はスマホを取り出して、麗愛とのトーク画面を開く。
【楽しんでる?♡】
すぐに返信が来た。
【うん!めっちゃ楽しい!】
凛空は思わず笑う。
「……よかった」
「何が?」
こうがが聞く。
「麗愛が楽しそうだから」
「そっか」
こうがも少しだけ笑った。
(……麗愛ちゃんのこと、ほんま大事なんやな)
(凛空って、意外と優しいんや)
――まだ誰も知らない。
この日、偶然二人きりになったことが――
いつか二人の関係を大きく変えることになるなんて
聖月学園の校門を出たところで、麗愛と凛空は並んで歩いていた。
「ねえ凛空、このあとどうする?」
「んー……駅前でも寄る?」
「いいね! 新しいコスメ見たい!」
「またコスメ?」
「だって新作出たんだよ?」
「はいはい」
二人で笑いながら歩いていると――
「麗愛ちゃん」
後ろから声がした。
「……!」
麗愛が振り返る。
そこには蓮翔と、隣にこうががいた。
「蓮翔!」
「よっ」
こうがが軽く手を上げる。
凛空は一瞬だけこうがを見る。
(……黒崎の隣にいる、あのチャラい人)
(学校でも有名なんだよね、この人)
(女の子といるところ、何回も見たことあるし……)
「なんや、二人とも今から帰るん?」
こうがが聞く。
「そうだよ。駅前寄ろうかなって」
麗愛が答える。
すると蓮翔が麗愛を見る。
「麗愛ちゃん」
「ん?」
「今日、このあと暇?」
「え?」
突然聞かれて、麗愛は目をぱちぱちさせる。
「うん……暇だけど」
「ちょっと付き合ってほしいねん」
「どこに?」
「内緒」
「えぇ〜?」
麗愛が笑う。
その横で、こうががニヤッとする。
「なんや蓮翔、デート?」
「うるさい」
「俺も行こかな」
「……なんでやねん」
「ええやん。俺も暇やし」
こうがが麗愛を見る。
「なあ、麗愛ちゃん。俺も行ってええ?」
「え、私はいいけど――」
「ダメ」
蓮翔が即答した。
「なんで!?」
こうがが笑う。
「今日は二人で行くから」
「うわ、露骨やなぁ」
「お前がおったら落ち着かへんやろ」
「ひど」
こうがは大げさに肩をすくめる。
凛空がその様子を見て、呆れたように息を吐いた。
「じゃあ私も行かない」
「え?」
麗愛が凛空を見る。
「二人で行ってきなよ」
「凛空……?」
「大丈夫。私はこうがとどっか行くから」
「は?」
こうがが凛空を見る。
「俺?」
「だって暇なんでしょ?」
「まあ、暇やけど……」
凛空は少し考えてから、肩をすくめた。
「じゃあ、適当に時間潰せば?」
「なんで俺が凛空と?」
「嫌なら一人でいれば?」
「……いや、別に嫌とは言ってないけど」
こうがが笑う。
「じゃあ決まりやな」
「え、ちょっと待って!」
麗愛が二人を見る。
「私たちが置いていかれる側じゃないの!?」
蓮翔が笑った。
「ほな、麗愛ちゃん行こか」
「え、ちょっと!」
蓮翔に促され、麗愛はそのまま歩き出す。
「またね、凛空!」
「うん。楽しんできなよ」
「こうがも!」
「おー」
二人が歩いていく。
残された凛空とこうが。
「…………」
「…………」
しばらく沈黙。
先に口を開いたのはこうがだった。
「……なあ」
「なに?」
「俺ら、完全に置いてかれたな」
「……そうみたい」
「なんでやねん」
「知らないけど」
凛空は淡々と答える。
こうがは思わず笑った。
「ほんま、凛空っておもろいな」
「……なにそれ」
「いや、普通もっと愛想よくせえへん?」
「必要?」
「俺相手なら、だいたいの女の子はもっと嬉しそうにするで?」
「そういうところ」
凛空がじっとこうがを見る。
「だからチャラいって言われるんじゃない?」
「……」
こうがは一瞬黙った。
そして、ふっと笑う。
「なるほどな」
(やっぱ俺のこと全然怖がらへんやん)
(むしろ警戒されてるし)
(……なんか、おもろい)
凛空はこうがを見ながら、心の中でため息をついた。
(ほんとチャラい)
(こういうタイプ、一番苦手)
(……まあ、今日はたまたま一緒にいるだけ)
(彼氏もいるし。変に意識する必要なんてない)
――――――――――
その頃。
麗愛と蓮翔は駅前の道を歩いていた。
「ねえ、どこ行くの?」
「もうちょいやから」
「秘密って言われると余計気になるんだけど」
「もうすぐ分かるって」
蓮翔は楽しそうに笑っている。
麗愛はその横顔を見ながら、少しだけ頬を緩めた。
(蓮翔と二人で出かけるの、なんか嬉しいな)
(昨日も会ったばっかりなのに……)
(もっと一緒にいたいって思うの、なんでだろう)
「麗愛ちゃん」
「ん?」
「着いたで」
「……え?」
麗愛が顔を上げる。
そこには、以前話していた小さなスイーツ店があった。
「ここ……!」
麗愛の目が輝く。
「前に気になるって言ってたやろ?」
「覚えてたの?」
「そら覚えてるって」
蓮翔は当たり前のように言う。
「麗愛ちゃん、めっちゃ行きたそうに話してたやん」
「……」
麗愛は少しだけ俯いた。
(覚えててくれたんだ……)
(こういうところ、本当に優しいな)
「ありがとう」
「ん?」
「嬉しい」
蓮翔は少し照れたように笑った。
「ほな、入ろか」
「うん!」
――店内。
ショーケースには、色とりどりのケーキやスイーツが並んでいる。
「わぁ……!」
麗愛の目が輝く。
「どれにしよう……」
「めっちゃ悩んでるやん」
「だって全部美味しそうなんだもん!」
「全部頼んだら?」
「そんなに食べられないよ!」
「麗愛ちゃん、甘いもん好きやろ?」
「好き!」
即答する麗愛。
蓮翔が笑った。
「知ってる」
「……もう」
麗愛も笑う。
結局、麗愛はいちごのショートケーキ。
蓮翔はチョコレートケーキを選んだ。
「いただきます!」
麗愛が一口食べる。
「……おいしい!」
幸せそうに笑う麗愛を見て、蓮翔は自然と目を細めた。
(ほんまに嬉しそうに食べるな)
(こういう顔、ずっと見てたいかもしれん)
「……蓮翔?」
「ん?」
「さっきから見てない?」
「見てへんよ」
「見てたでしょ」
「可愛いなって思ってただけ」
「……っ」
麗愛の頬が赤くなる。
「そういうこと、急に言わないでよ……」
「なんで?」
「恥ずかしいから」
蓮翔は小さく笑った。
(こういう反応されると、もっと言いたくなるな)
――しばらくして。
二人は店を出て、ゆっくり駅のほうへ歩いていた。
麗愛がふと口を開く。
「ねえ、蓮翔」
「ん?」
「蓮翔って、好きな人ができたらどうするの?」
「……好きな人?」
「うん」
蓮翔は少し考える。
「どうするんやろ」
「分からないの?」
「俺、こういうの経験ないから」
「えっ!?」
麗愛が驚いて蓮翔を見る。
「だって蓮翔、すごくモテそうなのに!」
「モテるんと、好きになるんは別やろ」
「……そっか」
麗愛は前を向く。
胸が、少しだけドキドキした。
(……なんだろう)
(今の言葉、なんかすごく気になる)
蓮翔も前を向いたまま、少しだけ笑った。
(好きになるんは別、か)
(俺がこんなふうになるん、麗愛ちゃんだけやけどな)
――駅へ向かう道。
二人の距離は、いつの間にか少し近くなっていた。
歩いていると、麗愛の手と蓮翔の手が触れる。
「……」
「……」
二人とも何も言わない。
少し離れる。
また歩く。
そして、また指先が触れた。
麗愛はちらっと蓮翔を見る。
蓮翔も麗愛を見ていた。
目が合う。
「……ふふ」
麗愛が小さく笑う。
「なに?」
「なんでもない」
「なんやそれ」
二人で笑った。
(……もっと近くにいたい)
麗愛はそんな気持ちに気づき始めていた。
まだ「好き」とは言えない。
でも――
蓮翔と過ごす時間が、確実に特別になっている。
「今日はありがとな」
駅前で蓮翔が言う。
「ううん。こっちこそありがとう!」
「楽しかった?」
「うん!」
麗愛は笑顔で頷く。
「また二人で行こな」
「……うん!」
麗愛の胸が、また少しだけ高鳴った。
(また……二人で)
その言葉が、なんだか嬉しかった。
――――――――――
一方。
凛空とこうがは、近くのカフェに入っていた。
「……なんでここ来たの?」
凛空が聞く。
「だって暇やし」
「私は帰ってもよかったんだけど」
「俺が暇やったから」
「……そう」
凛空はストローをくるくる回す。
こうがはそんな凛空を眺めながら、ふと聞いた。
「なあ、凛空」
「ん?」
「彼氏おるんやろ?」
「いるけど?」
「へぇ」
「……なに?」
「いや、別に」
こうがは笑って、コーヒーを一口飲む。
(彼氏いるんや)
(……なんやろ)
(ちょっとだけ、気になったな)
凛空はそんなこうがの視線に気づかない。
(ほんと変な人)
(でも……今日は麗愛が楽しそうだったし)
(まあ、いいか)
凛空はスマホを取り出して、麗愛とのトーク画面を開く。
【楽しんでる?♡】
すぐに返信が来た。
【うん!めっちゃ楽しい!】
凛空は思わず笑う。
「……よかった」
「何が?」
こうがが聞く。
「麗愛が楽しそうだから」
「そっか」
こうがも少しだけ笑った。
(……麗愛ちゃんのこと、ほんま大事なんやな)
(凛空って、意外と優しいんや)
――まだ誰も知らない。
この日、偶然二人きりになったことが――
いつか二人の関係を大きく変えることになるなんて
