先生はキケンな許嫁。



あ、そうだ。

冴島くん達に会う前に昨日のこと…言わなきゃ。

「ねぇ奈々、冴島くんと相川くんのことなんだけど」

「ん?」

朝食会場に着く前に、奈々に昨日の階段での出来事を話した。

「はぁ!?なにそれ…あいつら2人しめてこようか?」

「ううん、もういいよ、相手にするだけ無駄だし」

「それもそうね、たしかに!」


横でプリプリ怒っている奈々と歩いていると、朝食会場の入り口に立っている先生と目があった。


「おはよう」

「……お、おはようございます」

昨日の今日で顔を上手く見ることができない私は目線だけ下に逸らしたまま先生と挨拶を交わした。

「ねぇやばいね美織ぃ、こっちがキュンキュンする♡」

「キュンキュンってより……心臓に悪い…」






「台風直撃のため、今日は部屋で待機となります」

朝食の席に着いて、いただきますの挨拶をする前に、学年主任が口を開いた。

この天気じゃ、そりゃそうだよね。

ふと窓の方を見ると、大きなヤシの木も爆風で今にも飛ばされそうになっている。