「美織ちゃんおまたせ」 こんなことがあったとは知らない先生が挨拶回りから帰ってきた。 「なんかあった?」 「ううん……なんもないよ!」 ふいに先生から視線をずらしてしまった。 どうしてだろう。なぜか言い出せなかった。 「疲れたよね、帰ろっか」 「あ、うん」 私たちは前田さんの運転で、家まで送ってもらった。