手を伸ばさないと、届かない恋だと思っていた

天川くんまだかなぁ?

ピンポーーーン

来たっ!

「はーい!」

ドアを開けると、

「おはよう綾月さん!」

「お、おはよう!」

声が裏返ってしまった。

天川くんは、アイボリーのゆるめのニットに、淡いベージュのパンツを合わせていた。

足元は白いスニーカー。

全体的に淡い色でまとめられていて、いつもよりふわっとした雰囲気に見える。

……なんだろう。

いつもの天川くんもかっこいいけど、今日の天川くんは、なんだかすごく可愛い。

「…………」

「綾月さん?」

「えっ!?あ、なんでもない!」

顔が熱くなって、慌てて目をそらした。