手を伸ばさないと、届かない恋だと思っていた

「そうだったの?」

「うん、それで手を繋いで家に行く約束してて……彼女持ちの天川くんに近づくのは悪いかなって」

「あ。そんな勘違いしてた?ごめん。奈津とは幼なじみで手を繋ぐのは別にいいかな、と考えて奈津のお母さんにも挨拶しようと思って!」

「え、でも奈津さんのこと好きでしょ?」

「なんで?」

「なんとなく」

「え?」

「絶対そう!」

「違うよ」

「嘘だ!」