手を伸ばさないと、届かない恋だと思っていた

放課後


誰もいない教室でひとりで待つ。天川くんは今奈津さんをなだめてるらしい。一緒に帰りたいんだって。

「綾月さん」

き、来た!

「なに?」

「今日、元気なかったよね?何かあった?僕に素っ気ないし。」

言ってもいいのかな……?

「み、見たの。冬休み」

「なにを?」

「天川くんが奈津さんと歩いてるところ」