手を伸ばさないと、届かない恋だと思っていた

「なあに……?」

「ねえ、起きて!」

「んー。」

目を擦りながら起き上がる。

「大事件!何が起きたと思う?」

「どしたの?」

「僕のお母さんから言われたんだけど、ここの病院ってヤブらしい。」

「えっ?」

「本当は骨折してないんだって!だって、綾月さんのお母さんが言ってたんだけど骨の写真とか一切くれなかったって。」

「ホントっぽい……。」