「宮原~」
マッセンの名前を呼ぶ声に軽く手を上げて返事をする。
「はい」
私の前の席の人が大きいからそうしないとマッセンから見えないらしい。
「そうか、席……変わろうか?」
不意に槇野くんが振り向いてそう言った。みんなにも聞こえる声で言ったから、一番後ろの席の私に注目が集まる。
「今さらだなあ、槇野。でもそうしたいならそうしろ」マッセンはそう言って笑ったけれど、出席を取る事を再開した。
こんな事だけど槇野くんがみんなに聞こえるように声を出すとか、そんな事がここ最近は増えて来て、みんなの槇野くんの印象はだいぶ変わったと思う。
私も……時々は驚くことがある。彼の新しい一面に。でもそれは新しい一面なのではなく、彼の本来の姿なのかもしれない。槇野くんは元々、こんな明るい人だったのかもしれない。
「ごめん、気づかなくて、席どうする?」
もう一度訊かれたけれど
「いいよ、隠れられてラッキーだよ。授業当てられなくて済むから」と笑ってみせた。
「先生、そろそろ席替えしない?」
誰かがそう言って
「そうか、みんなもうクラスメイトの顔と名前一致するか」と言って
「そりゃそうだろー」なんて誰かがヤジを飛ばした。
席替えは近々することに決まった。
マッセンの名前を呼ぶ声に軽く手を上げて返事をする。
「はい」
私の前の席の人が大きいからそうしないとマッセンから見えないらしい。
「そうか、席……変わろうか?」
不意に槇野くんが振り向いてそう言った。みんなにも聞こえる声で言ったから、一番後ろの席の私に注目が集まる。
「今さらだなあ、槇野。でもそうしたいならそうしろ」マッセンはそう言って笑ったけれど、出席を取る事を再開した。
こんな事だけど槇野くんがみんなに聞こえるように声を出すとか、そんな事がここ最近は増えて来て、みんなの槇野くんの印象はだいぶ変わったと思う。
私も……時々は驚くことがある。彼の新しい一面に。でもそれは新しい一面なのではなく、彼の本来の姿なのかもしれない。槇野くんは元々、こんな明るい人だったのかもしれない。
「ごめん、気づかなくて、席どうする?」
もう一度訊かれたけれど
「いいよ、隠れられてラッキーだよ。授業当てられなくて済むから」と笑ってみせた。
「先生、そろそろ席替えしない?」
誰かがそう言って
「そうか、みんなもうクラスメイトの顔と名前一致するか」と言って
「そりゃそうだろー」なんて誰かがヤジを飛ばした。
席替えは近々することに決まった。



