朝、自転車を漕いで思う。
また空気を入れ忘れたなと。今日こそは、と思う。そんなことで憂鬱になれてしまうほどの日だった。
学校の自転車置き場で槇野くんに会った。
「おはよう」
そう言われて、わたしも「おはよう」って返す。ふと気がついて
「朝練は?」そう聞いた。私の自転車置き場に隣の自転車が斜めになっていて、それに気づいた槇野くんが避けてくれる。
「あ、ありがとう」
「ん、今日は休み。他の部が体育館使うとかで」
「そっかそっか」
自転車を停めて並んで歩く。いつも背中を見てるばかりだから、隣にいるのは居心地が悪い。
「槇野ー! おはよう!」
槇野くんは上級生の女子に声をかけられて足を止めた。その先輩がチラリと一瞬、私を見る。何だかいたたまれなくなって、軽く一礼をするとその場から離れた。
……上級生ということは、バスケ関係の人かな。女バスの人かな。もやもやする気持ちが憂鬱に拍車をかける。
HRが始まるギリギリに槇野くんは戻ってきた。私はなぜか、槇野くんが席に着くまで顔を上げられなかった。槇野くんの学校生活が楽しいものになればいいなと、思っていたはずなのに。実際そうなってきて、ほっとする気持ちより、他の感情に苦しくなる。
そんな自分が嫌になって、ため息を吐いた。
また空気を入れ忘れたなと。今日こそは、と思う。そんなことで憂鬱になれてしまうほどの日だった。
学校の自転車置き場で槇野くんに会った。
「おはよう」
そう言われて、わたしも「おはよう」って返す。ふと気がついて
「朝練は?」そう聞いた。私の自転車置き場に隣の自転車が斜めになっていて、それに気づいた槇野くんが避けてくれる。
「あ、ありがとう」
「ん、今日は休み。他の部が体育館使うとかで」
「そっかそっか」
自転車を停めて並んで歩く。いつも背中を見てるばかりだから、隣にいるのは居心地が悪い。
「槇野ー! おはよう!」
槇野くんは上級生の女子に声をかけられて足を止めた。その先輩がチラリと一瞬、私を見る。何だかいたたまれなくなって、軽く一礼をするとその場から離れた。
……上級生ということは、バスケ関係の人かな。女バスの人かな。もやもやする気持ちが憂鬱に拍車をかける。
HRが始まるギリギリに槇野くんは戻ってきた。私はなぜか、槇野くんが席に着くまで顔を上げられなかった。槇野くんの学校生活が楽しいものになればいいなと、思っていたはずなのに。実際そうなってきて、ほっとする気持ちより、他の感情に苦しくなる。
そんな自分が嫌になって、ため息を吐いた。



