ゴールが恋しい……か。
私でもバスケットゴールをみたらシュートしたくなるもんな。槇野くんは結局、そういうことなのだと思う。槇野くんが跳んだ場所に立ってみる。
遠いな……。高いな……。怖くないのかな。私もあんな風に跳べたらな……。だけど、私は……あんなに高く跳んだら……怖いと思う。
努力では埋められない身体能力、それから、努力ではどうにもならない、枯れることない情熱。そうか、私は槇野くんや梨花子の事を羨ましいんだな。
空は青と赤が混じる頃、私は一人(と、一匹)ベンチに座って空を眺めていた。
「カケル、夕焼け綺麗だねえ」
話しかけてみたけれど、コーギー犬は可愛いお尻を私に向けて、青々とした草に鼻を突っ込む事に忙しそうだ。
この前までは、ここに座るとあっという間に暗くなっちゃったのになあ。ベンチの背もたれに体重を預けてずーっと空を見ているというのに、なかなか日は暮れてこない。
「日が長くなったのかな」
違うってわかっていたのに、そう呟いた。
私も……あの時間が恋しいよ。飽きもせずにカケルは地面をくんくん匂い続けていた。
風が、気持ちいい。私も……夢中になれることを探さないと。それが安易でないのはわかっていた。夢中になろうと思って夢中になるものじゃないと知っているからだ。
私でもバスケットゴールをみたらシュートしたくなるもんな。槇野くんは結局、そういうことなのだと思う。槇野くんが跳んだ場所に立ってみる。
遠いな……。高いな……。怖くないのかな。私もあんな風に跳べたらな……。だけど、私は……あんなに高く跳んだら……怖いと思う。
努力では埋められない身体能力、それから、努力ではどうにもならない、枯れることない情熱。そうか、私は槇野くんや梨花子の事を羨ましいんだな。
空は青と赤が混じる頃、私は一人(と、一匹)ベンチに座って空を眺めていた。
「カケル、夕焼け綺麗だねえ」
話しかけてみたけれど、コーギー犬は可愛いお尻を私に向けて、青々とした草に鼻を突っ込む事に忙しそうだ。
この前までは、ここに座るとあっという間に暗くなっちゃったのになあ。ベンチの背もたれに体重を預けてずーっと空を見ているというのに、なかなか日は暮れてこない。
「日が長くなったのかな」
違うってわかっていたのに、そう呟いた。
私も……あの時間が恋しいよ。飽きもせずにカケルは地面をくんくん匂い続けていた。
風が、気持ちいい。私も……夢中になれることを探さないと。それが安易でないのはわかっていた。夢中になろうと思って夢中になるものじゃないと知っているからだ。



