「それ見たいわ、まっきー映像ないの?」
「あー、誰か動画に上げてるかもね」

急いで山地くんが、チーム名を聞いてスマホで検索かけた。
「あー、ないわー」
「ストーリーズだったのかな」
「あ! 写真はある!」
 チームの人だろうか、団体で写った写真を投稿していた。
「赤い」
「赤いね」
「山地と由紀恵のコメントしょぼっ」
「ははっ、なるほどね。これかー。槇野くんのチャラ似合わないね」思わず言ってしまって、槇野くんが、ん?と私を見てくる。目が合うのは……随分久しぶりな気がして照れ臭い。
「本当、似合わない? こっちのがいい?」
と黒髪を手でといて見せた。サラリ、前髪が流れた。
わ、わわわ。何かちょっと、変わったな槇野くん。どぎまぎして顔に熱が集まる。

「わー、唯ちゃんもあかーい」山地くんにからかわれて、パシッと叩いて反撃した。
「あはは!可愛い、唯ちゃん、なあ、まっきー?」やめて欲しいのに、そんな風に槇野くんに話を振る。もう一度グーパンチをお見舞いしてやろうと振りかぶった時
「うん、可愛い」とサラリと言ってのけた。
 私はその手をそのままに、ますます赤くなっただろう顔を隠すように俯いた。一瞬見えた槇野くんの顔は、からかうように笑っていた。案外、意地悪だ。

「なーんか最近、まっきー本領発揮でムカつく!」
山地くんが、槇野くんをグーパンチしてくれたので、私は振りかぶったグーをそっと下ろした。