朝起きて、一番に思うのは“槇野くん、学校来てるかな”で、その次に思うのが、“来てたらいいなあ”だったんだけど、この日からは“槇野くん、もう着いてるだろうな”だった。
マンションの自転車置場から自転車を出す。ペダルが重い。空気、入れなきゃなって昨日も思ったな。なんならずっと前から思ってた。帰ったら空気入れようと思って、毎日忘れるのだ。
毎日放課後は自転車のペダルが重いことも忘れるくらい重大な用事があったから空気のことなんて吹き飛んでいたのだ。今日は、帰ったら空気入れよう。今日からはもう河川敷で槇野くんと会うという重大な用事なんて無くなったのだから。
良かった、良かった。
ギィギィと情けない音まで鳴って、油も差さないとなあとぼんやり考える。
昨日の日が暮れた中でダンクした槇野くんを思い出す。《《格好つけた》》槇野くん。心配したような由紀恵や梨花子を好きになってしまわないかというのは全く気にならなかった。
昨日は一種の前へ進む門出へのエールのようで、槇野くんにとっては変わる為の儀式のようで……深い意味はない。
思うように、槇野くんがみんなと打ち解けてくれてうれしい。
今さらになって虚無感に教われた。さて、今から私は何をしようかな、と。
マンションの自転車置場から自転車を出す。ペダルが重い。空気、入れなきゃなって昨日も思ったな。なんならずっと前から思ってた。帰ったら空気入れようと思って、毎日忘れるのだ。
毎日放課後は自転車のペダルが重いことも忘れるくらい重大な用事があったから空気のことなんて吹き飛んでいたのだ。今日は、帰ったら空気入れよう。今日からはもう河川敷で槇野くんと会うという重大な用事なんて無くなったのだから。
良かった、良かった。
ギィギィと情けない音まで鳴って、油も差さないとなあとぼんやり考える。
昨日の日が暮れた中でダンクした槇野くんを思い出す。《《格好つけた》》槇野くん。心配したような由紀恵や梨花子を好きになってしまわないかというのは全く気にならなかった。
昨日は一種の前へ進む門出へのエールのようで、槇野くんにとっては変わる為の儀式のようで……深い意味はない。
思うように、槇野くんがみんなと打ち解けてくれてうれしい。
今さらになって虚無感に教われた。さて、今から私は何をしようかな、と。



