ちょうど由紀恵がこちらを見ていて、私に気づいて手を振った。
……笑ってる。そのことにほっとした。梨花子と槇野くんもそれに気づいたのか、3人でベンチへと向かった。
「槇野くん、バスケ上手~! 中学までバスケ部?」
「そう」
「へえ、どうしてやめちゃったの?」
由紀恵がすんなりと疑問をぶつけた。私は聞いちゃいけないと、腫れ物の様に扱っていたけれど、本当は聞いていいことなのだと思う。槇野くんもその方が吐き出せていいと思う。
「人間関係でうまくいかなくて……なんていうか、簡単に言うと挫折したんだと思う」
「そっかあ、槇野くんわかりにくいもんね。りっくんと真逆。静かだし、寡黙だし、背高いし、目付き悪いし、でも格好いいし、誤解されやすそう」
「ちょ、由紀ちゃん、俺と真逆って言いながら格好いいって何? ついでに『静か』と『寡黙』ってほぼ一緒じゃねえ?」
山地くんに、由紀恵はケラケラ笑った。この二人がベンチでどんな話をしたのかはわからないけれど、大丈夫だったのかな。由紀恵は少し無理をして笑っているのかもしれないけれど、笑っていて良かったなと思った。
「りっくん、うるさいんだもん」
「ええ、まあ、否定はしない」
「中学生の時はさ、みんなそんな時期だったんだよ。幼いのに大人ぶって。あちこちで人間関係でモメてたよ」
そう言った梨花子も、昔は色々あったのかもしれない。
……笑ってる。そのことにほっとした。梨花子と槇野くんもそれに気づいたのか、3人でベンチへと向かった。
「槇野くん、バスケ上手~! 中学までバスケ部?」
「そう」
「へえ、どうしてやめちゃったの?」
由紀恵がすんなりと疑問をぶつけた。私は聞いちゃいけないと、腫れ物の様に扱っていたけれど、本当は聞いていいことなのだと思う。槇野くんもその方が吐き出せていいと思う。
「人間関係でうまくいかなくて……なんていうか、簡単に言うと挫折したんだと思う」
「そっかあ、槇野くんわかりにくいもんね。りっくんと真逆。静かだし、寡黙だし、背高いし、目付き悪いし、でも格好いいし、誤解されやすそう」
「ちょ、由紀ちゃん、俺と真逆って言いながら格好いいって何? ついでに『静か』と『寡黙』ってほぼ一緒じゃねえ?」
山地くんに、由紀恵はケラケラ笑った。この二人がベンチでどんな話をしたのかはわからないけれど、大丈夫だったのかな。由紀恵は少し無理をして笑っているのかもしれないけれど、笑っていて良かったなと思った。
「りっくん、うるさいんだもん」
「ええ、まあ、否定はしない」
「中学生の時はさ、みんなそんな時期だったんだよ。幼いのに大人ぶって。あちこちで人間関係でモメてたよ」
そう言った梨花子も、昔は色々あったのかもしれない。



