「え、何? 今、唯ちゃん槇野の事誘った!? え、まっきーオッケーした? 何それ、何それ、何それ! 俺は断るのに? 用事あるのに?」
聞こえていたのか山地くんが走ってきた。
「いや、それが用事」槇野くんが仕方がない奴だとでも言うようになだめる。
「あはは! りっくんも行く? 」
私がそう言うと、槇野くんは意外そうな顔をしたけど「いいよね?」って聞くと頷いた。
「行く! 行く! やったぁ!」本当に飛び上がる勢いで喜んで山地くんは自分の席に戻った。一番後ろの私の席から、一番前の山地くんの席にまでは結構遠いので
「ねぇ、どこ行くんだっけ?」そう聞いた山地くんの声はクラス中に聞こえているだろう。だけど、山地くんはそんなのお構い無しだ。
「俺、今度まっきーと遊ぶ約束しちゃった。いいだろー」なんてまわりに自慢している。
「あはは! りっくんバカだあ」
隣で由紀恵がケラケラ笑った。自分は断られているのに、私との約束はオッケーするのだと思ったら気を悪くしても良いだろうに、山地くんのああいうとこ、いい人だなって思う。思ったよりずっと賑やかになりそうだけど、そんな山地くんに笑う槇野くんに、これでいいのだと思った。
来週の約束までに、まだ二人の時間は……あると思う。この日も机の横に大きな鞄がかかっていたから。私は放課後、河川敷へと向かう。
聞こえていたのか山地くんが走ってきた。
「いや、それが用事」槇野くんが仕方がない奴だとでも言うようになだめる。
「あはは! りっくんも行く? 」
私がそう言うと、槇野くんは意外そうな顔をしたけど「いいよね?」って聞くと頷いた。
「行く! 行く! やったぁ!」本当に飛び上がる勢いで喜んで山地くんは自分の席に戻った。一番後ろの私の席から、一番前の山地くんの席にまでは結構遠いので
「ねぇ、どこ行くんだっけ?」そう聞いた山地くんの声はクラス中に聞こえているだろう。だけど、山地くんはそんなのお構い無しだ。
「俺、今度まっきーと遊ぶ約束しちゃった。いいだろー」なんてまわりに自慢している。
「あはは! りっくんバカだあ」
隣で由紀恵がケラケラ笑った。自分は断られているのに、私との約束はオッケーするのだと思ったら気を悪くしても良いだろうに、山地くんのああいうとこ、いい人だなって思う。思ったよりずっと賑やかになりそうだけど、そんな山地くんに笑う槇野くんに、これでいいのだと思った。
来週の約束までに、まだ二人の時間は……あると思う。この日も机の横に大きな鞄がかかっていたから。私は放課後、河川敷へと向かう。



