──昼休み
私は二人を中庭へと誘った。私の神妙な面持ちに、二人はいつもの様に茶化したりはしなかった。
「あのね、私……槇野くんがもっと高校生活
を楽しんでくれたらいいなって思う」
うん、と二人が相槌を打つ。
「槇野くん、もう休んでないもんね」
「そうだなー、何かバスケ部でも話題になってた。ストリートか何かのゲーム出てたらしい。やっぱ上手いって言われてたよ」
その情報は知らなかったけど、バスケ好きの槇野くんならそうなのかもしれない。
「ねえ、いつでもいいから放課後、時間作ってくれない?」
私は、本当の槇野くんを二人にも見てほしいと思った。
「うん、来週なら部活ない日あるから」二人は快く頷いてくれた。
二人を槇野くんに合わせるのは、自分の特別感がなくなるだけじゃなく……槇野くんがこの二人を好きになってしまうかもしれないという不安があった。放課後のあの時間は、槇野くんにとって私じゃなくてもいいし、これからは二人では会わないかもしれなくなる。そんな変化への不安だった。それでも、私は二人にも本当の槇野くんを見てほしいと思う。
教室に戻ると槇野くんに声をかけた。
「槇野くん、来週の水曜日、河川敷で会える?」
槇野くんは少し目を見開いたけれど、頷いてくれた。
“約束”をしてあの場に行くのは初めてだった。
私は二人を中庭へと誘った。私の神妙な面持ちに、二人はいつもの様に茶化したりはしなかった。
「あのね、私……槇野くんがもっと高校生活
を楽しんでくれたらいいなって思う」
うん、と二人が相槌を打つ。
「槇野くん、もう休んでないもんね」
「そうだなー、何かバスケ部でも話題になってた。ストリートか何かのゲーム出てたらしい。やっぱ上手いって言われてたよ」
その情報は知らなかったけど、バスケ好きの槇野くんならそうなのかもしれない。
「ねえ、いつでもいいから放課後、時間作ってくれない?」
私は、本当の槇野くんを二人にも見てほしいと思った。
「うん、来週なら部活ない日あるから」二人は快く頷いてくれた。
二人を槇野くんに合わせるのは、自分の特別感がなくなるだけじゃなく……槇野くんがこの二人を好きになってしまうかもしれないという不安があった。放課後のあの時間は、槇野くんにとって私じゃなくてもいいし、これからは二人では会わないかもしれなくなる。そんな変化への不安だった。それでも、私は二人にも本当の槇野くんを見てほしいと思う。
教室に戻ると槇野くんに声をかけた。
「槇野くん、来週の水曜日、河川敷で会える?」
槇野くんは少し目を見開いたけれど、頷いてくれた。
“約束”をしてあの場に行くのは初めてだった。



