どうしたものかと考えあぐねていた。
「じゃあ、先制方式でフリースロー対決でもする?」槇野くんは明るく言ってくれたけど勝てる気がしない。
「いいよ、別に。彼氏なんていない」さっさと答えた。
“槇野くんは?”なんて聞き返す気もない。気力もない……か。
「……ごめん、悪かったよ」
槇野くんはへの字口のハの字眉毛。機嫌を取るような態度に少しばかりいい気味だけど、何というか、八つ当たりで嫌になる。ブレーキをかけたはずなのに……思い通りにならなくてイライラする。思い通りにならないからってイライラする自分にもイライラして、感情のコントロールが上手くいかずに言葉が出てこない。そんな私の気持ちなんて槇野くんがわかるはずもなく。
……私だって、自分で自分がわからないのだから。情けなくて涙まで出てきそうで、今泣いてもますます何のことだかわからない。
「つまりは、好きなんだ」
槇野くんの言葉にびっくりして顔を上げた。
「うん」と槇野くんは自分で納得するように頷いた。
「『離れられなかった』って言ったよね」
今度は私が「うん」と頷いた。何の事かわかったから。
「バスケが、好きなんだ」
頷いた。「わかってたよ」好きじゃなきゃ、ここには来ない。だから、わかってたよ。
「じゃあ、先制方式でフリースロー対決でもする?」槇野くんは明るく言ってくれたけど勝てる気がしない。
「いいよ、別に。彼氏なんていない」さっさと答えた。
“槇野くんは?”なんて聞き返す気もない。気力もない……か。
「……ごめん、悪かったよ」
槇野くんはへの字口のハの字眉毛。機嫌を取るような態度に少しばかりいい気味だけど、何というか、八つ当たりで嫌になる。ブレーキをかけたはずなのに……思い通りにならなくてイライラする。思い通りにならないからってイライラする自分にもイライラして、感情のコントロールが上手くいかずに言葉が出てこない。そんな私の気持ちなんて槇野くんがわかるはずもなく。
……私だって、自分で自分がわからないのだから。情けなくて涙まで出てきそうで、今泣いてもますます何のことだかわからない。
「つまりは、好きなんだ」
槇野くんの言葉にびっくりして顔を上げた。
「うん」と槇野くんは自分で納得するように頷いた。
「『離れられなかった』って言ったよね」
今度は私が「うん」と頷いた。何の事かわかったから。
「バスケが、好きなんだ」
頷いた。「わかってたよ」好きじゃなきゃ、ここには来ない。だから、わかってたよ。



