「唯、帰れる?」
「うん」
私たちは、部活の練習があった日も、なかった日も一緒に帰る。
といっても、大丈夫って断っても槇野くんが私の家まで送ってくれるのだ。
「今日、河川敷寄りたい」
「うん」
時間が早い時は時々河川敷に寄る。いつもは
「ボール取ってこようか?」って言っても
「いらない」って言うんだけど
この日は「取って来て」と言われて久しぶりにシルバーブルーのボールは槇野くんの指先でくるくる回っていた。
「唯に訊きたい事があって……」
「うん、何?」
この頃は、近い距離でも目を見て話すことにも、少し……ほんの少し馴れてきた。
「唯……あの日、ここで『 好きだからここにいるんだよ』って言ったよね。あの意味を訊きたい」
「……あ、あれ……」
私は槇野くんがどんな意味で受け取ったのか気になっていた。槇野くんもどう捉えていいかわからなかったんだ。
「……俺の事が好きってこと?」
「違うし!」
「違うの?」
「違わない……けど……」
「うん、単に自分の意思でって事……だよね」
「ちょっとまた……」
からかったの?と言いかけて口をつぐんだ。というか、言えなかった。
槇野くんの目がすごく……真剣だったから。
「俺はね、唯が好きだ」
槇野くんは恥ずかしそうにもしないで、ハッキリとそう言った。
「うん」
私たちは、部活の練習があった日も、なかった日も一緒に帰る。
といっても、大丈夫って断っても槇野くんが私の家まで送ってくれるのだ。
「今日、河川敷寄りたい」
「うん」
時間が早い時は時々河川敷に寄る。いつもは
「ボール取ってこようか?」って言っても
「いらない」って言うんだけど
この日は「取って来て」と言われて久しぶりにシルバーブルーのボールは槇野くんの指先でくるくる回っていた。
「唯に訊きたい事があって……」
「うん、何?」
この頃は、近い距離でも目を見て話すことにも、少し……ほんの少し馴れてきた。
「唯……あの日、ここで『 好きだからここにいるんだよ』って言ったよね。あの意味を訊きたい」
「……あ、あれ……」
私は槇野くんがどんな意味で受け取ったのか気になっていた。槇野くんもどう捉えていいかわからなかったんだ。
「……俺の事が好きってこと?」
「違うし!」
「違うの?」
「違わない……けど……」
「うん、単に自分の意思でって事……だよね」
「ちょっとまた……」
からかったの?と言いかけて口をつぐんだ。というか、言えなかった。
槇野くんの目がすごく……真剣だったから。
「俺はね、唯が好きだ」
槇野くんは恥ずかしそうにもしないで、ハッキリとそう言った。



