宮原さんは鈍すぎる。それと、結構思わせ振り。(俺の自惚れが強いだけ、かもしれないけど)
でも、俺の言葉に赤くなった。だから、もっと意識したらいいのになって思う。
「唯」
そう呼んだら赤くなった。ふうん。でも俺も呼びたかったから、ちょうど良かった。
──唯は河川敷に行かなくても、体育館の対面にいるようになった。
「あ、女バス、新しいマネージャー入ったんだ」
すぐに誰かが気がついた。
「イチゴの子だ」と工藤先輩が言う。自販機で出会ったらしい。工藤先輩のこの人懐こいとこ、ちょっと今はいらない。唯が格好いいって言ってたし、時々こっち見てる気がする。
「へえ、可愛いの?」
みんなが唯の方へ注目する。
……。
「槇野、どけよ。見えないだろう?」
「先輩、そんなことより、俺を見て」
そう言って、一人の時に培ったフリースタイル技(一番すごいやつ!)を披露した。
「……すげえ」
「え、どうなってんの?」
「……え? 簡単ですけど、出来ませんか?」
煽って気を逸らせた。ついでに煽っても、嫌われたりしない。
「生意気! お前に出来て俺に出来ないことなんて、山ほどある!」
「あんのかよ」
楽しい先輩たちに笑う。
でも、俺の言葉に赤くなった。だから、もっと意識したらいいのになって思う。
「唯」
そう呼んだら赤くなった。ふうん。でも俺も呼びたかったから、ちょうど良かった。
──唯は河川敷に行かなくても、体育館の対面にいるようになった。
「あ、女バス、新しいマネージャー入ったんだ」
すぐに誰かが気がついた。
「イチゴの子だ」と工藤先輩が言う。自販機で出会ったらしい。工藤先輩のこの人懐こいとこ、ちょっと今はいらない。唯が格好いいって言ってたし、時々こっち見てる気がする。
「へえ、可愛いの?」
みんなが唯の方へ注目する。
……。
「槇野、どけよ。見えないだろう?」
「先輩、そんなことより、俺を見て」
そう言って、一人の時に培ったフリースタイル技(一番すごいやつ!)を披露した。
「……すげえ」
「え、どうなってんの?」
「……え? 簡単ですけど、出来ませんか?」
煽って気を逸らせた。ついでに煽っても、嫌われたりしない。
「生意気! お前に出来て俺に出来ないことなんて、山ほどある!」
「あんのかよ」
楽しい先輩たちに笑う。



