……次の日、学校に行ったけど、あの子は俺に聞いたことも忘れてそうだった。
誰とも関わらずに過ごしたいんだから、それでいい。クラスでも見えないかのように扱われてた。でも俺にはそれが丁度よかった。
──
それなのに、数日後、俺の椅子に手を置いてるのを見ると「187.2」自分から話しかけてしまった。
彼女は真っ赤になって、俺に身長を聞いた日と同じようにおどおどと話した。伝えられて良かったと思った。
伝える必要があったのか、わからないけど。『おはよう』って言われて嬉しかった。
俺の後ろの席の小さな女の子。『宮原唯』先生がそう呼んだ。
──
学校が終わると、バスケゴールのある河川敷へと向かった。最近はずっとここにいる。
俺の手元にはもう普通の競技用のボールはなかったから、このシルバーブルーのボールを持って、ここへ来ていた。部屋よりダイナミックな動きもしやすいし、ゴールもあるし、季節も丁度いい。
「ま、槇野くん!」
上からそう呼ばれて、見上げる。そこには、宮原唯がいた。
「わた、私の家! そこで! マンションで!7階で! ベランダで! 見つけ! ナイスシュート!!」
一生懸命説明してる。いつも、焦ったみたいに動く。
「あの、そ、背! 高いね」
階段から下りると、俺を見上げてそう言った。
「だから、187.2」
どんだけデカく見えてんの、俺。
誰とも関わらずに過ごしたいんだから、それでいい。クラスでも見えないかのように扱われてた。でも俺にはそれが丁度よかった。
──
それなのに、数日後、俺の椅子に手を置いてるのを見ると「187.2」自分から話しかけてしまった。
彼女は真っ赤になって、俺に身長を聞いた日と同じようにおどおどと話した。伝えられて良かったと思った。
伝える必要があったのか、わからないけど。『おはよう』って言われて嬉しかった。
俺の後ろの席の小さな女の子。『宮原唯』先生がそう呼んだ。
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学校が終わると、バスケゴールのある河川敷へと向かった。最近はずっとここにいる。
俺の手元にはもう普通の競技用のボールはなかったから、このシルバーブルーのボールを持って、ここへ来ていた。部屋よりダイナミックな動きもしやすいし、ゴールもあるし、季節も丁度いい。
「ま、槇野くん!」
上からそう呼ばれて、見上げる。そこには、宮原唯がいた。
「わた、私の家! そこで! マンションで!7階で! ベランダで! 見つけ! ナイスシュート!!」
一生懸命説明してる。いつも、焦ったみたいに動く。
「あの、そ、背! 高いね」
階段から下りると、俺を見上げてそう言った。
「だから、187.2」
どんだけデカく見えてんの、俺。



