一人でいれば、なんてそう思っていたのは俺だけで、親が中学の顧問に相談したらしい。

俺が、高校へ行かないのは志望校への受験に失敗したからだと思われていた。その前からとっくに駄目になっていたのに。

一人でいれば誰も傷つけない、だなんて。家にいたら親が傷つくのか。何にもわかってない。俺のこういうところが駄目なんだ。

OBの勧めで、外へ出ることになった。
バスケなのに、初めて聞く競技があった。そうか、何も学校の体育館だけじゃない。5対5だけじゃないんだ。以前の俺のことを知らない人間関係、全員バスケだけで繋がってる。そこでも救われる思いだった。誰かとプレーするのは楽しかった。

学校じゃなくてもバスケをやる場所がある。そう思った。一度リングの感触を思い出すと、またリングが恋しくなった。ところが、大学生も社会人もなかなか予定が合わない。月に数回しか集まらないと言われた。

リングのある場所、それをひたすらに探した。《《一人で》》使えるような場所を。