「じゃあ、後で」そう言った槇野くんに「うん」と頷いた。
「いや、こっから一緒に行けよ」
と梨花子に言われて、槇野くんとハッと顔を見合わせた。
「は、本当だ……」
今までずっと同じ教室から同じ自転車置き場を経由して、同じ目的地に到着していた。
「バカじゃない?」と、結局からかわれたけれど
二人で「本当、バカだな」って笑いあった。
「誘えなかった俺もなかなか……」
「え?」
「俺ね、ご存知の通り、入学してしばらくはぼっちだったわけ」
「うん……」
あれ、一人も結構好きなのでは……?
でも確かに槇野くんの“話しかけるなオーラ”はすごかったなって思い出して笑ってしまった。
「笑ってくれていいけど、そんな奴が気軽に女の子誘えるわけないだろ?」
「あはは! でも今日はみんなの前で誘ったじゃない」
「変わりたいって言っただろ……」
「うん、変わったよ。ちゃんといい方向に変わった」
そう言うと、槇野くんは照れ臭そうに笑った。
「私もね、今日は聞いて欲しい事があるの」
「うん、ちゃんと聞く」
槇野くんは、真剣な目でそう言ってくれた。
「ゆっくりでいいから」まだ青い空を見てそう言った。
マンションに自転車を置くのに一度別れた。
「ボール持ってこようか?」って聞いたけど
「次でいい。早く話がしたいから」と言った。
自転車を置くと、河川敷へと私も走った。初めてここで槇野くんを見かけた時と同じくらい、早く会いたかった。
「いや、こっから一緒に行けよ」
と梨花子に言われて、槇野くんとハッと顔を見合わせた。
「は、本当だ……」
今までずっと同じ教室から同じ自転車置き場を経由して、同じ目的地に到着していた。
「バカじゃない?」と、結局からかわれたけれど
二人で「本当、バカだな」って笑いあった。
「誘えなかった俺もなかなか……」
「え?」
「俺ね、ご存知の通り、入学してしばらくはぼっちだったわけ」
「うん……」
あれ、一人も結構好きなのでは……?
でも確かに槇野くんの“話しかけるなオーラ”はすごかったなって思い出して笑ってしまった。
「笑ってくれていいけど、そんな奴が気軽に女の子誘えるわけないだろ?」
「あはは! でも今日はみんなの前で誘ったじゃない」
「変わりたいって言っただろ……」
「うん、変わったよ。ちゃんといい方向に変わった」
そう言うと、槇野くんは照れ臭そうに笑った。
「私もね、今日は聞いて欲しい事があるの」
「うん、ちゃんと聞く」
槇野くんは、真剣な目でそう言ってくれた。
「ゆっくりでいいから」まだ青い空を見てそう言った。
マンションに自転車を置くのに一度別れた。
「ボール持ってこようか?」って聞いたけど
「次でいい。早く話がしたいから」と言った。
自転車を置くと、河川敷へと私も走った。初めてここで槇野くんを見かけた時と同じくらい、早く会いたかった。



