──GW明け
槇野くんがなぜカケルの名前を知っていたから謎はすぐに解明された。『誰』と、詰め寄って来たって、山地くんからタレコミがあった。犬って言ったら『へえ』って。何だろう、槇野くん。
前よりも距離の近付いた山地くんと由紀恵に、もはや聞きかずともわかるレベルだ。
「そういえば、由紀ちゃん部活はどんな感じ?」
山地くんが訊く。私もみんなの充実した話を聞いても憂鬱になることはなかった。自分の望む方向が見えてきていたから。
「ものすごく楽しい~。この前はねえ、麹作ったんだよー。機械なくても作れてね、ふわっふわになって可愛いの~! 冬にはね、この作った麹でお味噌作るの~! 去年のお味噌を今年の三年生が卒業の時に貰ってね、毎年味が違うんだってー。すごいでしょう?」
「……へえ」
「……何、りっくん麹は嫌い?」
「いや、好き」
絶対に何かわかってないだろう山地くんに笑う。やっぱりこの二人は見ていて和む。
「夏はねぇ、園芸部の作ったトマトとドライハーブでケチャップ作るの、楽しみ~。時々園芸部と合同で作業するの」
「いいね、ケチャップ! 最高!」
楽しそうだから、いいか。微笑ましく見守った。
「……カップケーキとか、そんなのはないのかな?」
と、やっぱりねって疑問は口にしたけれど……
「ないなあ。今日はかき氷って言ってた」
「ちょっと季節早くない? 」
「うーん、ね。何でだろ」
由紀恵がケラケラと笑った。
クッキング部は、不思議だ。
槇野くんがなぜカケルの名前を知っていたから謎はすぐに解明された。『誰』と、詰め寄って来たって、山地くんからタレコミがあった。犬って言ったら『へえ』って。何だろう、槇野くん。
前よりも距離の近付いた山地くんと由紀恵に、もはや聞きかずともわかるレベルだ。
「そういえば、由紀ちゃん部活はどんな感じ?」
山地くんが訊く。私もみんなの充実した話を聞いても憂鬱になることはなかった。自分の望む方向が見えてきていたから。
「ものすごく楽しい~。この前はねえ、麹作ったんだよー。機械なくても作れてね、ふわっふわになって可愛いの~! 冬にはね、この作った麹でお味噌作るの~! 去年のお味噌を今年の三年生が卒業の時に貰ってね、毎年味が違うんだってー。すごいでしょう?」
「……へえ」
「……何、りっくん麹は嫌い?」
「いや、好き」
絶対に何かわかってないだろう山地くんに笑う。やっぱりこの二人は見ていて和む。
「夏はねぇ、園芸部の作ったトマトとドライハーブでケチャップ作るの、楽しみ~。時々園芸部と合同で作業するの」
「いいね、ケチャップ! 最高!」
楽しそうだから、いいか。微笑ましく見守った。
「……カップケーキとか、そんなのはないのかな?」
と、やっぱりねって疑問は口にしたけれど……
「ないなあ。今日はかき氷って言ってた」
「ちょっと季節早くない? 」
「うーん、ね。何でだろ」
由紀恵がケラケラと笑った。
クッキング部は、不思議だ。



