帰る頃
体育館の外で待ってる石橋先輩と工藤先輩の彼女にそれぞれ彼氏が近づいた。
「ごめんね、朱里。退屈しなかった?」工藤先輩が声をかける。優しい声で。
「うん、快晴くんお疲れ様」
工藤先輩の彼女、本当に可愛い。
「急ぐから、もう少し待ってて!」
「あ、快晴くん……いいよ。待ってるからゆっくりで」
「……うん。……でも、急ぐ!」
工藤先輩がそう言うと、彼女は嬉しそうに笑った。
「何、あの初々しさ。付き合い長いらしいよ、あれで……」
……可愛い二人。で、隣は賑やかだ。
「ちょ、離れろよ、汗つくだろ」
「いいよ、汗くらい。今さら!」
「よくねえわ」
「ふっちー、今日も格好良かった!超格好良かった!」
「お前、声でけぇんだよ。コートまで丸聞こえだわ。恥じい」
「……いいじゃん、別に。たまには“紗香の為のシュートだぜ”とかないの?」
「バカじゃねー、漫画でも読んどけよ」
渕上先輩は塩っぽいセリフを吐きながらも嬉しそうだ。綺麗だもんな。石橋先輩。何より渕上先輩にぞっこんだ。石橋先輩はうちの学年の男子からも人気があるくらい綺麗で有名な人だ。ちょっと、イメージとだいぶ……かなり……違ったけれど。
「面白いよね、石橋先輩」
「うん」
「じゃあ、唯、私は女バスのミーティングあるからいくね!」
「うん」
私は、まだ高揚感の中にいて、ふわふわとした気持ちでN高の校庭を歩いていた。
体育館の外で待ってる石橋先輩と工藤先輩の彼女にそれぞれ彼氏が近づいた。
「ごめんね、朱里。退屈しなかった?」工藤先輩が声をかける。優しい声で。
「うん、快晴くんお疲れ様」
工藤先輩の彼女、本当に可愛い。
「急ぐから、もう少し待ってて!」
「あ、快晴くん……いいよ。待ってるからゆっくりで」
「……うん。……でも、急ぐ!」
工藤先輩がそう言うと、彼女は嬉しそうに笑った。
「何、あの初々しさ。付き合い長いらしいよ、あれで……」
……可愛い二人。で、隣は賑やかだ。
「ちょ、離れろよ、汗つくだろ」
「いいよ、汗くらい。今さら!」
「よくねえわ」
「ふっちー、今日も格好良かった!超格好良かった!」
「お前、声でけぇんだよ。コートまで丸聞こえだわ。恥じい」
「……いいじゃん、別に。たまには“紗香の為のシュートだぜ”とかないの?」
「バカじゃねー、漫画でも読んどけよ」
渕上先輩は塩っぽいセリフを吐きながらも嬉しそうだ。綺麗だもんな。石橋先輩。何より渕上先輩にぞっこんだ。石橋先輩はうちの学年の男子からも人気があるくらい綺麗で有名な人だ。ちょっと、イメージとだいぶ……かなり……違ったけれど。
「面白いよね、石橋先輩」
「うん」
「じゃあ、唯、私は女バスのミーティングあるからいくね!」
「うん」
私は、まだ高揚感の中にいて、ふわふわとした気持ちでN高の校庭を歩いていた。



