その次の日の昼休みは、ちょっと山地くんと由紀恵の距離感に、ん?となったけれど、微笑ましいのでそのままにしておいた。一度口にしたことで梨花子は平然と工藤先輩の話をしていた。
「そこまで褒めても“好き”とは違うわけ?」
由紀恵は、不審顔だけど
「確かに格好いいしな」と、槇野くんも結構推す。
「唯ちゃんて、どんな人がタイプ?」
山地くんの質問に、ぶっ、と吹き出したのは両サイドの二人。
「ど、ど? 誰だろうなあ」答えを用意していなくて焦る。適当に今流行りの俳優さんの名前を出してその場を乗り切った。
槇野くんが、スマホで画像検索をかけると「ふうん」と言って、画面を閉じた。
……何なんだ、全く。
「まあね、でもね、世の中の人はね、“嫌い”とか“嫌”はすぐに口に出すけど“好き”はあんまり口に出さないないじゃん? 嫌いのが手軽で口に出す比率が多い気がする。良くないよね、もっと“好き”を口に出すべきだね。だから、和田ちんの工藤先輩推しは、俺は支持します!」
山地くんは綺麗な挙手の見本みたいに右手を上げて熱く言った。
「確かに~」と由紀恵がケラケラ笑う。
「あー、じゃあ山地、早速言ってみ?」
と、梨花子がちょいっと由紀恵を顎で指すように言った。
「確かに~、りっくんは、早い段階で好きとか言うタイプ~」
「いや、は!?」
「ほら、山地~! 早くない段階でも言わなきゃじゃーん」
「……好き?」
梨花子にからかわれて、由紀恵にそう言ったもんで、由紀恵がポカンとしたあと、信じられないくらい赤くなって
「……え」と山地くんも信じられないくらい赤くなった。
そこからはまあ、私たちは見ていない振りをしてあげた。
「そこまで褒めても“好き”とは違うわけ?」
由紀恵は、不審顔だけど
「確かに格好いいしな」と、槇野くんも結構推す。
「唯ちゃんて、どんな人がタイプ?」
山地くんの質問に、ぶっ、と吹き出したのは両サイドの二人。
「ど、ど? 誰だろうなあ」答えを用意していなくて焦る。適当に今流行りの俳優さんの名前を出してその場を乗り切った。
槇野くんが、スマホで画像検索をかけると「ふうん」と言って、画面を閉じた。
……何なんだ、全く。
「まあね、でもね、世の中の人はね、“嫌い”とか“嫌”はすぐに口に出すけど“好き”はあんまり口に出さないないじゃん? 嫌いのが手軽で口に出す比率が多い気がする。良くないよね、もっと“好き”を口に出すべきだね。だから、和田ちんの工藤先輩推しは、俺は支持します!」
山地くんは綺麗な挙手の見本みたいに右手を上げて熱く言った。
「確かに~」と由紀恵がケラケラ笑う。
「あー、じゃあ山地、早速言ってみ?」
と、梨花子がちょいっと由紀恵を顎で指すように言った。
「確かに~、りっくんは、早い段階で好きとか言うタイプ~」
「いや、は!?」
「ほら、山地~! 早くない段階でも言わなきゃじゃーん」
「……好き?」
梨花子にからかわれて、由紀恵にそう言ったもんで、由紀恵がポカンとしたあと、信じられないくらい赤くなって
「……え」と山地くんも信じられないくらい赤くなった。
そこからはまあ、私たちは見ていない振りをしてあげた。



